民法415条 債務不履行 安全配慮義務

雇用契約民法623条)を結んだ使用者が、被用者に対し安全配慮義務を怠った場合、

その債務不履行を理由に損害賠償請求ができるか。

 

安全配慮義務違反とは、使用者が被用者に対して負う義務とされる。

 

そもそも、そのような義務を使用者が負うといえるか。どのような根拠規定によって義務を負うかが問題となる。

 

判例によれば、使用者は「ある法律関係に基づいて特別な社会的接触関係に入った当事者間においては、当該法律関係の付随義務として、一方が他方にその生命および健康等を危険から保護するよう配慮すべき義務(安全配慮義務信義則上負っているものと解すべきである。」(最判昭和50年2月25日陸上自衛隊八戸事件)とされる。

 

以上のことから、使用者は被用者に対して安全配慮義務を負うと解する。

 

したがって、冒頭の損害賠償請求は認められる。